3位キャラクターごとに筋肉をちゃんと描いている
ワンパンマンでは数多くのキャラクターがひっきりなしに登場するのが作品の持ち味であり魅力ですが、キャラクターごとにその体格をしっかり表現しています。
主人公のサイタマは細マッチョですが、ぷりぷりプリズナーはむきむきのマッチョで同じ筋肉でも全く違う表現をしています。また、地獄のフブキなどの華奢な女性や、主将ミズキの陸上選手の様な引き締まった筋肉質の体の違いも上手に描ききっています。
ですが、村田雄介先生の漫画家としての表現力は、ここでは終わりません。物凄くマッチョな体とガリガリの体を描きわける事より、筋肉の質の違いを描きわける事の方が大変です。
なぜなら、同じ筋肉量でも体脂肪がどれ程あるかで見た目に差が現れるからです。シルバーファングは老齢のおじいさんですが、長年の鍛錬により鍛え上げられた体は脂肪がほとんど無く引き締まっています。
これとスイリューの体を比べてみると引き締まってはいますが、シルバーファングよりも水分があり、脂肪もある程度乗っている部分までわかるほど緻密に肉体を表現しています。
これは筋肉や骨格の構造を勉強する以上に、マラソン選手とプロレスラーの体の違いなどを日々研究している先生の努力の賜物を言えるでしょう。
2位漫画以外のイラストも度肝を抜かれる!
ワンパンマンなど漫画家として有名な村田雄介先生ですが、実は漫画以外のイラストもとても上手です。
村田先生は漫画界きってのアメコミ好きとしても知られており、スパイダーマンやアイアンマンなどのイラストも手がけいます。
そのイラストは縦横無尽にニューヨークのビル街を飛び回るスパイダーマンと作品に登場するキャラクター達が描かれており、ダイナミックなフレーミングかつカメラなどの実写では捉えることの出来ないアングルで、とてつもない臨場感があります。
これらのイラストは海外メディアでも取り上げられ、海外のアニメファンにも大絶賛をされました。ヒーロ達が出すビームや電撃などの強い光を帯びた技が鮮やかかつ、光の反射などがリアルに描かれています。
これらのイラストはほとんどがアナログで描かれており、漫画家時代からの努力の積み重ねの集大成とも言えるような作品群になっています。
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