【僕はどこから】漫画は打ち切り?4巻最終回のネタバレ感想【ドラマ化作品】

漫画・小説

異色な設定が面白い「僕はどこから」

「僕はどこから」を描いた市川マサは、ヤンキー漫画の名手として人気があります。

ここからはネタバレですが、本作品の主人公はヤンキーではなく、小説家を目指すヤングケアラーです。コンビニでバイトをしながら、母親の介護を続けています。主人公には、文章を書き写すことで、書き手の本心がわかるという特殊能力があります。

さらに、無二の親友は、若くして暴力団の組長になった男性です。見た目がひ弱そうな主人公とのギャップが斬新で、読者の興味をかき立てました。

やがて、主人公と親友は、殺人事件や巨大な利権が絡む政治問題に巻き込まれます。

「僕はどこから」はスリルとアクションが満載のミステリーです。いかにして主人公は殺人事件の容疑を晴らすのか、読者はハラハラしながらストーリー展開を見守ります。

結果的に、主人公の冤罪が明らかになり、平穏な日常生活を取り戻すことができました。さらに、小説家として、新たな一歩を踏み出すきっかけもつかみます。

後始末をするためなのか、一時的に親友は姿を消しますが、十年後に二人は再会します。

本作品では、見た目も社会的な立場も違う二人が、大の親友同士として固い絆を持っているところも大きな魅力になっています。

「僕はどこから」の打ち切り疑惑について

「僕はどこから」は2018年から連載が始まり、2019年に第4巻が発売されて完結しました。青年漫画は連載が長期にわたる傾向があり、全4巻で終了したのは打ち切りだったのではないかと、噂が流れました。

けれど、本作品は、人気アイドルの主演でドラマ化されました。しかも、ドラマの原作として注目を浴び、メディアにも取り上げられています。絵柄も丁寧で、デッサンに狂いはなく、バトルやアクションシーンは迫力満点です。

ミステリーの伏線も回収されていますが、「もっと読みたかった」と終了を惜しむ読者は多いです。長期連載の予定だったのに、打ち切りにされた可能性はあります。