もののけ姫白いやつの名前は?ジブリ映画もののけ姫木霊(コダマ)の正体とは?

映画

コダマは樹々に宿る命の重さを表わす存在

映画の重要なシーンに登場するコダマは、何も語りません。セリフがあるわけでもなく、ただアシタカやタタラバの人間たち、シシ神たちを見守ります。コダマという名前は、その言葉通り「木に宿る命そのもの」を表わします。

それがわかるのが、映画の重要シーンである破壊されていく自然のなかで樹々から地面に落ちていく姿です。コダマは樹々の命なので、自然が破壊されてしまえば存在することができないのです。

荒廃した森のなか、一体のコダマが首を揺らしてカラカラ、カタカタという音を鳴らすシーンで映画は終わりますが、これは「ここから自然が再生していく」という意味があるのではないでしょうか。

新芽が芽吹いていくそのシーンは、コダマという存在の意味ともののけ姫のテーマである人間と自然の対立の終わりを告げているのかもしれません。

自然の優しさと強さを感じさせる小さな存在

コダマという存在は神々が守る自然の豊かさを表すのと同時に、何度でも蘇る自然の強さを表しているようです。人間の愚かさと同時に、それすらも許しながら厳しさを伝える「もののけ姫」という映画には欠かせない存在です。

樹々の命であるコダマは、太古の昔から人間と共生し、これからも傍にある存在なのかもしれません。