ルナシー事件は実在する?映画「告白」と酷似する母親毒殺未遂事件の犯人とは

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女生徒に影響を与えた事件

「告白」に出てくるルナシー事件は、13歳の少女が家族の食事に毒物である青酸カリを少しずつ混入させ、最終的には殺害してしまうという架空の事件です。そして、家族の症状をブログで公開していたため、大勢の人に知られることとなりました。

また、13歳ということで少年法の対象となり、裁かれるのを免れます。そのことから同年代の少年少女から信奉される結果となりました。告白に登場する北原美月もその信奉者の一人で、イニシャルであるLの字を入れ墨にするほどの熱狂ぶりを見せます。

ルナシー事件は犯人の少女がルナシーという名前を使用していたためですが、それは狂気を意味する英単語「Lunacy」が元になっています。「LUNA SEA」ではありません。ヴィジュアル系バンドのLUNA SEAは、告白が公開された2010年に再始動をしているため、LUNA SEAを連想させるルナシー事件を迷惑に感じるファンも少なからずいました。

静岡の殺人未遂事件と似ている

2005年の静岡で、ルナシー事件に似ている殺人未遂事件が起こっています。女子高生が母親の食事に毒物であるタリウムを混入させ、その様子をブログで公開したというものです。

使用する毒物こそ、青酸カリとタリウムで異なるものの、家族の食事に毒物を混ぜ、それをブログで公開するという点がルナシー事件と似通っています。また、女子高生は自身を男子学生だと偽り、正体を隠しながら情報を公開しています。

その点も、自らをルナシーと呼んで正体を隠したルナシー事件と共通です。