見た人のトラウマにもなっている負傷したお母さんのシーン
映画『火垂るの墓』は大人と子供が一緒に楽しめるアニメです。
この作品は、作家の野坂昭如が直木賞を受賞した小説が原作となっていて、アニメも原作の内容に忠実に制作されています。
この物語の舞台となっているのは第二次世界大戦末期の日本で、映画の中には、戦争で被害を受けた人々を描いたシーンも多く登場します。
そのために、この映画を見た人の中には、特定のシーンを見て、それがずっとトラウマになっている人もいます。この映画に登場するシーンの中でも、多くの人のトラウマとなっているのは、主人公の清太・節子兄妹の母親が、負傷した姿で登場するシーンです。
母親が亡くなった原因
負傷した母親のシーンが登場するのは、母親とはぐれていた清太が母親の居所を知って、彼女が入院している病院を訪れた時です。
清太たち親子が住んでいる神戸は、その日大規模な空襲に見舞われて、清太は心臓の悪いお母さんを先に防空壕に避難させてから、その後に節子と一緒に防空壕に避難しようとします。ですが、お母さんだけが空襲の被害を受けてしまい、清太たちと会うことはできませんでした。
病院に入院している母親は、全身に包帯を巻かれており、包帯の下からはあちこちから血がにじみ出ていたので、清太は強いショックを受けます。この全身に包帯を巻かれた母親のかわいそうな姿が、多くの人のトラウマになっているシーンです。
この怪我が原因となって数日後に母親は亡くなっていますが、母親の死因は、空襲で受けた火傷が原因であると考えられています。
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