初心者がやりがちなテレフォンパンチ
テレフォンパンチとは、ストレートなどのパンチを打つときに、一度拳を耳の辺りまで引いてから打つことを言います。その時の動作が電話をかけているように見えることからこの名前が付きました。
テレフォンパンチは、いわば「これからパンチを打ちますよ」と予告しているようなもの。パンチが来ると分かっていれば相手は容易にかわすことができますし、テクニックがある選手ならそこにカウンターを合せてきます。
テレフォンパンチは初心者がよくやってしまう動作で、しかも自分ではなかなか気付くことができません。クセが付いてしまう前に、普段の練習で自分の動作を意識し修正する必要があるのです。
相手を傷付けないために注意すべきこと
ボクシングはスポーツであり、ルールで禁止されているパンチがいくつかあります。初心者のうちは特に、無我夢中のうちに危険なパンチを打ってしまった、とならないよう、注意しなければなりません。
ボクシングは、基本的に相手の後ろ側を故意に攻撃することを禁じています。背面は非常に無防備なので、ここへの攻撃は時に相手の生命を脅かすこともあるからです。
後頭部や首の後ろへの攻撃は特に危険で、故意の攻撃は非常に悪質な反則となります。後頭部への反則打は「ラビットパンチ」と呼ばれます。昔兎をと殺する際後頭部を殴っていたことからこの名前が付きました。
また、背中にある腎臓付近を打撃することを「キドニーブロー」といい、これも反則技となっています。「キドニー」はそのまま腎臓という意味で、ここは骨で守られていないため特に外からの衝撃でダメージを受けやすいのです。
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