道徳に基づいた社会奉仕を目的とした団体
ロータリークラブは1905年にアメリカで発足した互助組織です。当時のアメリカでは法律に抵触しないことを理由に詐欺や脅しに近い商法が横行していましたが、そのような風潮を憂いた弁護士や商人などの有力者が清く正しい生き方の遵守を目的にロータリークラブを作りました。
ロータリークラブの名称は話し合いの場を会員がローテーションで提供することに由来しています。ロータリークラブはすべての職種において高度な道徳的水準を保ち、人道的な奉仕に従事することを目的としています。
職業倫理を高めることが社会奉仕に繋がり、さらには国際親善にも貢献するという考えです。ロータリークラブは世界各地に活動拠点があり、日本では1920年に当時の三井銀行の重役がクラブの活動を最初に行いました。
1917年にアメリカで発足したライオンズクラブもまた、社会奉仕を目的とした団体です。活動内容はロータリークラブに似ていますが、ライオンズクラブは職域や個人単位だけではなく、集団による社会奉仕活動も行っています。
また、会員が話し合う場である例会はクラブでもっとも強い権限があり、執行機関である理事会が決定した事柄であっても例会が承認しなければ実行できません。ライオンズクラブは名称の通り、ライオンをトレードマークにしている団体です。ライオンズクラブの紋章には名称の頭文字であるLを挟む形で2頭のライオンの頭部が描かれています。
社会奉仕団体への入会方法
社会奉仕を目的とした互助組織は会員の善意に基づいて運営されています。ロータリークラブやライオンズクラブは世界各地に拠点を置いて活動していますが、会員として働くにはそれぞれの団体のルールに基づいて手続きを行わなければいけません。
また、一定額の会費を支払う必要がありますが、この金額は活動拠点ごとに異なります。日本のライオンズクラブを例にした場合、同じクラブでもある地域では毎月の会費が5万円、別の地域では7万円と設定金額になっています。
これは奉仕活動の事業資金や会員同士の食事会に要する金額が地域ごとに違っているためです。
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