ヴァイオレット・エヴァーガーデンのあらすじ
物語の主人公であるヴァイオレット・エヴァーガーデンは、かつて感情を持たない「武器」として戦場で戦っていましたが、両腕を失ってしまいます。ギルベルト少佐から最後に告げられた「愛してる」という言葉の意味を知るために、戦後ヴァイオレットは「自動手記人形」として手紙の代筆業に従事します。
代筆の仕事での人とのふれあいを通して、少しずつの人の持つ感情や「愛してる」の意味を理解していくヴァイオレットの姿が描かれています。
テレビアニメは2018年1月から4月にかけて全13話が放送されました。原作の小説とはストーリーや登場人物の設定が異なり、アニメだけのオリジナルキャラクターも登場します。BD/DVDの4巻にはExtra Episode「きっと”愛”を知る日がくるのだろう」も収録されています。
また、劇場では「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝~永遠と自動手記人形~」と「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が上映されました。劇場版は2021年に第44回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
してきたことは消せない。でも・・・でも・・・君が自動手記人形としてやってきたことも、消えないんだよ。
ギルベルト少佐の友人であるホッシンズ社長が、ヴァイオレットにかけた言葉です。
ヴァイオレットは少しずつ人の気持ちを知っていくにつれて、人を殺めてきた自分が人を結ぶ手紙を書いていいのか、生きていていいのだろうかと思い悩むようになります。
ホッシンズは、もしものことがあったら、とギルベルト少佐からヴァイオレットのことを託されていました。ホッシンズは自身が経営するC.H郵便社でヴァイオレットを働かせ、成長していく姿をあたたかく見守っていました。
彼の言葉には、「戦場で人を殺めてきたことを忘れることはできない、でも、前に進んでほしい」といった意味が込められています。
ふさぎ込んでいたヴァイオレットは、社長からの言葉や配達人の言葉、同僚からの手紙によって立ち直り、再び自動手記人形として働き始めます。
ヴァイオレットが代筆を通してつないだ人々が活躍する姿も、彼女を勇気づけるきっかけになりました。
ピックアップ