原作はライトノベル「無職転生」
「無職転生」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートしたライトノベルです。正式なタイトルは「無職転生~異世界行ったら本気だす~」です。
作者は理不尽な孫の手で、2014年からKADOKAWAで出版が始まりました。2021年9月までに、25巻が刊行されています。ライトノベルの累計発行部数は、960万部を突破しています。また、フジカワユカの作画で2014年から漫画が発行され、2021年11月までに16巻が出版されました。
ここからは「無職転生」の内容について解説します。ネタバレになるので注意してください。主人公は、34歳の引きこもり男性です。両親の死をきっかけに、兄弟から家を追い出されました。居場所を失った主人公は、トラックに轢かれそうになった高校生を助けようとして、自分が死んでしまいます。
死因は事故死です。ところが、主人公は異世界で生まれ変わりました。しかも、ルーデウス・グレイラットとして、赤ちゃんから人生をやり直すのです。主人公は剣術や魔術を身につけ、前世のトラウマを克服すべく奮闘するストーリー展開です。
「無職転生」の斬新さについて
「無職転生」は、斬新なライトノベルとして注目を浴びました。なぜなら、引きこもりの30代男性が、異世界で生き直しをするストーリーだったからです。
ライトノベルの主人公は、中高生など若い世代が多いと考えられています。けれど、本作品によって、大人になってもライトノベルに親近感を持つ層が多いことが明らかになりました。しかも、幼児期から少年期、成人期まで、じっくり成長する過程を描いたところも新しい設定です。
尚、本作品のタイトル「本気だす」というフレーズに、共感を抱いた読者はたくさんいました。本作品は幅広い層から支持されており、テレビアニメ化やゲーム化など、複数のメディアミックスも実現しました。
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