作品としての人気の高さ
90年代後半から連載をスタートさせ、これまで何度となく長期休載を続けているハンターハンターが打ち切りにならない大きな理由の一つが人気の高さです。
原作者の富樫義博先生は代表作の一つ、幽遊白書を始めこれまでに数々のマンガを手掛けてきましたが、どの作品も読者に高く指示されています。ハンターハンターも同様に読者の心を掴み、連載をスタートさせてから瞬く間にジャンプの看板作品となったのです。
20年以上経過した今でも連載スタート時から読み続けているファンは根強く残っていて、単行本の新刊発行部数も上位をキープしています。いくら読者アンケートの順位が高く、単行本の売り上げが良くても休載続きは正当な理由として成立するので編集部が打ち切りの英断を下すのは簡単です。しかし、それでは読者の気持ちを裏切ることになります。
ファン至上主義の少年ジャンプ編集部としては待ち望んでいる人達を裏切るようなことはできないと考えているのかもしれません。
日常化し過ぎて読者が慣れている
ハンターハンターは連載開始から20年以上の間に掲載回数約400回に対して、休載が660回以上と大きく上回っています。
通常であればこれだけの長く休んでいれば編集部に抗議の問い合わせが来てもおかしくありません。しかし、ハンターハンターに関しては殆どクレームがないと言われています。その理由は読者の慣れです。一定期間連載をしたら長期休載に入るという流れが定着してしまったことで、読者の多くが驚きも落胆もしなくなっていると言われています。
休載はストーリーが一段落した所で入るパターンが多く、読者のモヤモヤ感が少ないというのもクレームが少ない理由です。ネット上では悲報という見出しで休載についてネタにされることもありますが、大半のユーザーは恒例行事という受け止め方をしています。
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