初代ヒーローは、主人公デクの最大の敵の弟!
ヒロアカ最大の敵といえば、「先生」とも呼ばれる謎の存在「オールフォーワン」です。人類に個性が発現し始めた超常黎明期に生まれ、他人から個性を「奪い」、「与える」ことのできる能力を持っていました。
奪われる恐怖と、与えられる喜びを人々に感じさせることで、瞬く間に当時の人々をまとめ上げ、「悪」の支配者になった男です。
そんなオールフォーワンの弟・死柄木与一だけが、個性のないひ弱な存在でありながら、正面から兄に反論します。漫画の中では、兄であるオールフォーワンが「愛しているよ、哀れな弟よ」と呼びかけ、どうやら愛情はあるのでしょう。
しかし、配下に捕まえさせた弟をどこかに閉じ込め、兄に出された食事を死柄木与一が食べずにやせ細っていく場面もあり、複雑な愛情のようです。
この時、弱った弟が、オールフォーワンに放った言葉があります。
「兄さん知ってるか、悪者はな、必ず最後に敗けるんだ」折れない心が主人公デクにもつながる、初代ヒーローらしく力強い名言ですね!
死柄木与一の個性とは?「ワンフォーオール」は、敵「オールフォーワン」から生まれた!?
複雑な愛情を持つオールフォーワンは、弟を屈服させたかったのか、理解してほしかったのでしょうか。弟に「共に征こう」と語りかけ、無理やり1つの個性を与えます。
弟のひ弱な体「個性をストックする」ことのできる個性、しかもストックした個性を本人は使えないらしいことがうかがえる、無力な個性です。個性を持たないひ弱な存在だと思われていた死柄木与一ですが、実は他人に個性を「与える」だけという能力を持っていました。
それだけでは何の意味もない力ですから、本人も、兄や周囲も気づかなかったのも無理はないでしょう。
しかし、「ワンフォーオール」が生まれた理由を考察すると、死柄木与一が元々持っていた能力に大きな意味があったことがわかります。「力をストックする」個性と、「力を与える」個性という、無力なはずの2つの個性が混ざり合ったとき、個性を育み継承していくことができる「ワンフォーオール」が生まれたのです。
その後、代々の継承者も強い個性を持っていたわけではないのに、受け継がれ育まれて最強の個性となった「ワンフォーオール」らしい始まりと言えそうですね!
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