「金田一少年の事件簿」とあわせて読むと面白い
外伝がヒットしたのは、「金田一少年の事件簿」とのギャップにあります。
以下、本編と外伝のギャップについて解説します。
犯人の人間らしい一面
もしも「金田一少年の事件簿」を読んだことがある人なら、外伝の面白さは倍増するでしょう。
「あのとき、犯人はこんなことを考えていたのか」と想像すれば、ダークな本編の雰囲気も見方が変わってきます。どの犯人もお茶目で、人間らしい一面をさらけだしてくれます。
後味の悪い事件もすっきりする
意外な犯人心理を見せてくれたのは、「魔犬の森の殺人」の千家貴司です。千家はトリックのために、狂犬病になったふりをしなければなりませんでした。
愛犬との共同作業でなんとか金田一をだませた千家。わいてくるのは自画自賛と、愛犬への慈しみです。後味の悪い事件だっただけに、千家の気持ちを知れば不思議と読者もすっきりするでしょう。
「金田一少年の事件簿外伝」は軽い気持ちで読めるスピンオフ!
ハードで複雑な物語が売りの「金田一少年の事件簿」と比べると、外伝は軽い気持ちで読めます。スピンオフ作品ながら、本編を読んでいなくてもストーリーは理解できます。
くすくすと笑いたいときにおすすめの漫画です。
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