殺人は手間暇がかかりすぎる!犯人たちの視点に爆笑
シリアスかつスリリングな展開が「金田一少年の事件簿」の魅力でした。しかし、外伝ではコメディタッチで犯人たちの苦労が語られます。
以下、作品の概要を紹介します。
犯人視点で語られる犯行の裏側
「金田一少年の事件簿」を読んでいて、「こんなにトリックがうまくいくかなあ」と思った人はいないでしょうか。外伝ではまさにその点が描写されていきます。
密室殺人を成功させるための手間暇、アリバイを作るための演技力、犯行までの準備など。これらのエピソードが犯人視点で語られるので、説得力がかなり強いといえます。
金田一はどう見えていた?
犯人の目から金田一がどう見えていたかも気になるところです。スケベでドジな高校生が突然名探偵になるなんて、どの犯人も予想していなかったでしょう。
読者からすればさすがの推理も、犯人からすれば恐怖の対象でしかないのです。
事件はどう描かれる?犯人たちのエピソードの具体例
漫画ならではの軽いタッチが、「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」の魅力です。
以下、具体例を挙げていきます。
殺人には金がかかる
「金田一少年の事件簿」の最初の事件、「オペラ座館殺人事件」の犯人が有森裕二です。殺人トリックのためにアルバイト代をはたき、ゴムボートを購入した有森。
「殺人には金がかかる」のモノローグがなんとも健気です。
罠をかけてくる金田一の恐怖
この事件で金田一は犯人をあぶりだすための罠を仕掛け、有森はまんまとひっかかってしまいました。その悔しさ、恥ずかしさは尋常ではありません。有森から語られるのは金田一の恨み節ばかりです。
毎回、犯人たちは「こういう人なら金田一を出し抜けるのでは」と語るものの、やはり返り討ちにあってしまうのがなんとも哀れです。
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