食にスポットが当たることが多い
ゴールデンカムイは、主人公の杉元佐一が、アイヌ民族であるアシリバと一緒に、隠された黄金を探すという物語です。
そして、その本筋とは別に、食にスポットが当てられることが多いです。食といってもお店で出てくるような料理ではなく、アシリバがアイヌの知識を活かして北海道で得た食材を、杉元に振る舞う形が多いです。
また、時代が明治末期で、なおかつアイヌということで、現代人が愛玩の対象にするような動物が食材になることも珍しくはありません。
急転直下のアザラシの扉絵
ゴールデンカムイで有名なアザラシの画像は、ヤングジャンプ本誌や単行本で使用されている扉絵です。そこには、アシリバとアザラシの、仲睦まじい様子が描かれています。
アザラシを背もたれにしているアシリバや、アシリバが番えるための矢を口で渡そうとするアザラシの様子です。そこだけを見れば、まるで相棒のようにも感じられるでしょう。
しかし、ページをめくったら、そこには太い棒でアザラシの頭部を全力で殴りかかる、アシリバの様子が描かれています。アザラシは大きく口を開け、悲痛な叫び声を漏らします。
ただ、これは決してアザラシを虐待しようとしているわけではありません。食材として使用するために、命を絶とうとしています。そして、アザラシはしっかりと解体された後、塩ゆでされて杉元達に食されました。
このアシリバがアザラシを殴るシーンは、ショートアニメでも再現されていて、その際にはヤングジャンプ掲載時に添えられた、逞しい煽り文が使われています。
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