「いぬやしき」とはどんな作品か
「いぬやしき」は、奥浩哉が描いたSFファンタジー漫画です。講談社の青年漫画雑誌「イブニング」に2014年から2017年まで連載され、単行本全10巻で完結しました。累計発行部数は310万部を突破しており、2017年にアニメ化され2018年には実写映画化された人気作品です。
「いぬやしき」の大きな特徴は、冴えない中年サラリーマンが主人公のところです。青年漫画では、読者が移入しやすい二十代の男性を主人公にすることが多いので、とても珍しい設定です。
主人公の犬屋敷は家庭で居場所がない上に、余命わずかの宣告を受けます。ところが、宇宙人と接触したことから、機械の体を手に入れます。さらに、同じ時間帯に遭遇した男子高校生も機械人間となり、ストーリーが始まります。
衝撃的なシーンが多い「いぬやしき」
ここからはネタバレが続くので、注意してください。
機械の体になった犬屋敷は、不良に襲われているホームレスを助けたことをきっかけに、人を救いたいと考えるようになります。
同じ機械人間となった男子高校生の獅子神は、最初は親友を助けるために能力を使いますが、徐々に万能感に支配されます。親友をいじめていた同級生を殺害してから、欲望のコントロールができなくなりました。やがて、獅子神は犬屋敷と出会い、自分とは正反対の方向に能力を使っていることを知ります。
「いぬやしき」では、いじめや殺人など衝撃的なシーンが続きます。苦手な方は注意が必要です。
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