奇想天外なストーリー!
人命軽視や人権無視など世界を取り巻く環境は複雑多岐にわたっています。
食糧人類がコミックでありながらも、面白くてリアリティに満ちていると評されることが多いのは、ストーリーの中に現代社会が抱えている闇の部分が多分に盛り込まれているからです。
家畜同然に扱われる人間や刃物で身体を真っ二つにされた子どもたちが、街中に平然と横たわっているような光景が読者の興味関心を誘います。
主人公の伊江(いえ)とカズは友達同士であり、ある時何ものかによって拉致されてしまうというストーリー。
また、重要な登場人物として完全増殖種の能力を持つナツネやDNA関連知識に精通した山引(やまびき)が挙げられ、要所要所で独特な力を発揮します。
許されない脱走!閉鎖された施設内は闇の世界
「食糧人類」という名前から類推される通り、人類そのものが食糧となってしまうといった想像し難い世界であり、内容にはグロテスクな要素が多分に含まれています。
平穏無事に生活していた多くの人が突然に拉致されて施設に収容され、瞬間的に凍らせれてカチンカチンの状態に。
また、一部の人間には排卵誘発剤が投与され、連日のように子供を産み続ける運命になります。そんな想像できないような光景が、当たり前のように広がっているのです。
当然ながら、施設から脱走しようと試みる者は後を絶ちませんが、その末路は悲惨なものです。
罰則として、強制的な肉体改造を強いられることになりなんと4人分の眼球を網膜移植され、見るも無残な容姿です。
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