異色の医療漫画「Dr.コトー診療所」について
医療漫画は、人気が高いジャンルです。医療従事者の緊迫した表情や、生死をさまよう患者の容態などに感情移入する読者はたくさんいます。
「Dr.コトー診療所」は2000年から連載が開始され、異色な医療漫画として注目を浴びました。なぜなら、最新の医療設備が整った都会の大病院ではなく、離島の診療所が舞台だからです。
手術道具などの医療設備が不十分なのに、外科や内科まで診察しなければいけません。そんな悪条件の中で、誠実に患者と向き合う若い医師に、多くの読者が魅了されました。
また、離島で暮らす住民たちの人生を浮き彫りにしているところも、本作品の魅力です。離島の問題をクローズアップした話もあり、社会派の医療漫画としても読み応えがあります。
2003年にはテレビドラマ化されて、大きな話題となりました。
連載休止中の「Dr.コトー診療所」
「Dr.コトー診療所」の単行本は25巻まで発行されており、高評価のレビューが大半です。
最新作の26巻が待たれていますが、長く連載休止中です。本誌での連載は、2010年に途絶えたままです。人気が高い作品なので、打ち切りの可能性はありません。
連載休止の理由は、作者の健康問題です。2011年に作者のブログで、病気療養中であることを明かしています。ただし、具体的な病名はブログに記載されていません。本編の連載再開を待ち望む読者はとても多いのですが、作者は治療に専念せざるを得ない状況のようです。
尚、2011年に「Dr.コトー診療所」の特別編が発行されています。島の子どもたちと医師の交流が描かれており、本編の続きではないので、注意が必要です。
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