散りばめられた伏線、加熱する考察
とても衝撃的な結末ですが、モノが時折テレビを通して謎の空間をさまよったり、シンマンと同じ力を使えたり、最後にシックスが手を離したのは彼の顔を見たからなど伏線は所々に散りばめられていました。
またモノという名前が数字の1で、キリスト教の宗教用語「七つの大罪」の一つ目の「傲慢」であることから、「モノがシックスに執着して無限ループのような世界を生み出していた張本人」とか、「シックスを助けようとしたことも含めて彼の傲慢でしかなかった」と考察されています。
一方でシックスも敵をぶち込んだ焼却炉の炎に焚火の感覚で当たるなど、常人とかけ離れた行動が見られました。
また彼女の名前が数字の6で六つ目の「暴食」であること、前作の結末を知っている人からすれば「シックスこそが邪悪な存在で、シンマンは何も知らない過去の自分にそれを伝えようとした」とか、「電波塔も含めてシックスの暴走を防ぐための措置だった」と考える方もいらっしゃいます。
いろいろ考察ができるのもこのゲームの魅力の一つでしょう。
幼い頃の恐怖と不信を覚えていますか
様々な考察が飛び交いますが、この作品の第一のコンセプトは「幼い頃の恐怖」です。
皆さんは幼い頃、自分より体の大きい大人に対して恐怖を感じたり、彼らの嘘に不信を感じたりした記憶はありませんか?しかし成長すれば自らも同じ存在になるのです。
モノとシンマンはその現実と「絶望」を暗示しているのかもしれません。
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