スプラッターの意味
スプラッターとは猟奇的な表現を指す言葉として広く用いられています。
主に殺害シーンなどで派手に血しぶきが上がる作品群のことを意味しており、その性質上スプラッター映画というジャンルにはホラーという意味も含まれていることがほとんどです。
またパニックホラーやモンスター映画などにも激しい血しぶきのシーンがある場合、キャッチコピーなどで「スプラッター」という単語が使われることも多くあります。
このあたりはホラーやモンスター、パニックやスプラッターというものが、概ねそれらの要素が複数入っているものが多い事がほとんどです。
そのため「スプラッター映画」と冠するか、それ以外とするかは製作者サイドのさじ加減に委ねられている面はあります。
スプラッターの起源
スプラッターを辞書で引くとsplatterが出て来ますが、これは水しぶきなどを指すsplashと同じで液体を跳ね散らかすという意味の言葉です。
映画におけるゴア描写はより派手に、また昔の1秒間あたりの描画枚数が少ない映像でも血しぶきが上がっている事をわかりやすくするために大量の血のりを噴出させる表現が用いられました。
この表現自体は19世紀の演劇でもすでに見られていましたが、これを1ジャンルとして確立させたと言われるのはハーシェル・ゴードン・ルイス監督です。ルイス監督は映画監督として駆け出した頃こそ、当時の流行であったエロティックなヌード映画を多く作った監督でしたが、そのヌード市場も衰退が始まります。
そこで新たな映画ジャンルとしてルイス監督が切り開いたのが残虐なゴア表現のあるスプラッター映画でした。
1963年に発表したBloodFeast(血の祝祭日)を皮切りに、Two Thousand Maniacs(2000人の狂人)やColor Me Blood Redなどでスプラッター映画を続けて制作し、そのジャンルを確立させたと言われています。
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