サブリミナル効果といえばポッキーCM?CM、映画、のサブリミナル効果放送特選

知識

潜在意識に影響をもたらすとされたサブリミナル演出

サブリミナルとは「潜在意識の」を意味する英語です。

CMなどの映像作品においては視聴者が認識せずに見聞きする情報を意味することが多く、一瞬だけ映像や音声を挿入して視聴者に何らかのメッセージを伝える演出をサブリミナル演出と称しています。

視聴者はその映像や音声に触れた自覚を持ちませんが、込められたメッセージに影響されるのが特徴です。

サブリミナルの研究は19世紀から始まったとされ、第二次大戦中のアメリカでは敵機を即座に認識させるための訓練としてサブリミナル演出を取り入れた映像が使われました。

商業目的のCMに用いられたのは1957年が最初とされ、その際はコーラやポップコーンなどの嗜好品を購入するように促した演出が施されたとされています。

効果については諸説あり、嗜好品の売り上げが急速に上昇したと肯定的に評価する一方、まったく影響はなかったと強く否定する意見もありました。

サブリミナル効果が用いられたCMについて

現在ではサブリミナル演出の効果は疑問視されていますが、広告業界に知れ渡った当初は画期的な演出方法として用いられたのも事実です。

ビールなどの洋酒のポスターには女性の尻や「SEX」の文字が巧妙に隠されて表記されたことがありますが、これは昔の欧州では酒場に売春婦がたむろし、酒に酔った男性を相手に商売をしていたことが由来です。

酒と女とセックスという関係性をサブリミナル演出で表現し、酒類の購買意欲を煽っていました。

日本でもお菓子の一種であるポッキーのテレビCMにサブリミナル演出が隠されていると噂になったことがありました。

放送されたCMはお笑い芸人コンビのオセロが出演し、オリジナルソングを歌うという内容です。

頻繁に映像を切り替えるなど独特な演出を行っている他、一瞬だけ「NAZO」という文字が挿入されているという噂が流れたことがサブリミナルCMと呼ばれる理由です。

しかし、ポッキーを製造するお菓子メーカーの江崎グリコはこの話を否定しています。また、「NAZO」の文字が挿入された事実もありません。