警察の事務職がきついと言われる理由と一般の公務員との違い

何をするにも上司の許可が必要

警察の事務職がきついと言われる大きな原因の一つがプライベートの制限です。市民の安全を守り模範とならなくてはいけない警察は、他の公務員よりも世間の目に敏感に反応します。

地域による多少の違いはありますが、大半の所が警察学校を卒業するまでは運転免許を上官に預けなくてはいけません。これは事故などの不祥事を起こさないように、バイクや車を運転をさせないようにするのが目的です。卒業後に警察官になってからもバイクなどを購入する時は事前に上司から許可を貰わなければいけません。

モラルを大切にする警察組織では、例え個人の問題であっても借金は厳禁です。そのため、車や住宅などの高額な買い物をする場合は上司の許可を得るのはもちろん、預金残高なども細かくチェックされます。

警察は都道府県でそれぞれ管轄が分かれているため、プライベートでも管轄外の地域に出掛ける時は上司の許可が必要です。実家への帰省や日常の買い物程度の用事でも目的地が他県であれば申請を出さなくてはいけません。

仕事以外でも四六時中監視されている状態は一般的な公務員にはない精神的きつさと言えます。

日本では恋愛や結婚に制限はなく、個人の判断で自由に相手を選ぶことが認められていますが、警察官は例外です。

結婚はもちろん、恋愛をする時も上司に報告をしなくてはいけません。この時に交際相手の素性について細かく調べられ、過去に犯罪歴がある、反社会的勢力と関係がある場合は別れるように命令されることもあります。

実際に結婚相手に問題があると判断されて、仕事と結婚のどちらを選ぶか迫られた挙句に結婚を諦めたというケースも少なくありません。人生の伴侶すらも自分で決められないのは他の公務員にはない警察ならではの厳しさです。