広告会社を舞台にした群像劇
「左利きのエレン」は広告代理店を舞台にした漫画です。珍しい設定なので注目度が高く、テレビドラマ化もされました。
また、主人公の若手デザイナーが奮闘する様子だけではなく、クリエイターとは対照的な仕事をする営業社員なども描かれています。
広告代理店の実態について知ることもできるので、お仕事漫画としても知られています。広告代理店を志望している方に、おすすめの漫画です。
天性の才能を巡る若者たちの苦悩
「左利きのエレン」の特徴は、主人公がすでに若手デザイナーとして活躍している現在だけではなく、未来に希望を抱いていた過去を同時並行で描いているところです。
特に、主人公の学生時代は胸に刺さるエピソードが満載です。美術やデザインの世界を志望する若者ならば、感情移入することができます。
中でも、主人公がエレンの作品を見て衝撃を受けるシーンはドラマティックです。自分の才能と比較して、主人公は悩みはじめます。けれど、エレンもまた天才ゆえに繊細な心を持ち、トラウマに苦しんでいます。
ほかに、デザイナーを夢見ていたのに、挫折して諦めた営業社員やSEなども登場します。天性の才能をキーワードにして、登場人物が苦悩しながら格闘する様子が、この漫画の醍醐味です。
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