ほんこんと東野幸治のブラックユーモアコント
元は別コントの単発キャラ
リアルポンキッキはほんこん(当時は本名の蔵野孝洋名義)が演じるガチャピンと東野幸治が演じるムックがはちゃめちゃな行動を取るコントです。
ガチャピンの方は元々、別のコントに一度だけ出てきた単発キャラでしたが、作り物の目玉と出っ歯に体はほんこんの肌を緑色に塗っただけというインパクトの強い容姿が注目され、リアルポンキッキの企画が立ち上がりました。
リアルの名称通り、その容姿は人間のようにリアルです。先述のガチャピンと同様、ムックも頭のプロペラと目玉が作り物で全身は東野幸治の素肌を赤色に塗っただけです。
着ぐるみ特有の柔らかい質感を持っているオリジナルのガチャピンとムックとは全くの別物と言えるでしょう。
殺伐としたやり取りが笑いに繋がる
リアルポンキッキはガチャピンとムックの容姿が半裸の成人男性という、見た目のリアルさだけではなく関係性もリアルと評されています。
仕事上の付き合いで共演しているだけであり、決して仲良しコンビではない点はリアルと言うよりシビアなものであり、主な視聴者であった子供はこのコントから大人の人間関係を学んだと言っても過言ではありません。
また、コント内でのやり取りは非常に殺伐としており、オリジナルのガチャピンとムックなら絶対に言わないであろう暴言も平気で飛び出します。
特にガチャピンが不仲だったムック、そして妊娠させた司会のお姉さん(演者はミュージシャンのYOU)を山中に埋める展開は衝撃的で、この点から放送が困難と言われているほどです。
後の創作に与えた影響が大きい
コント番組内の1コーナーに過ぎなかったリアルポンキッキですが、そのインパクトの強さから現在では放送禁止とまで言われています。
実際はダウンタウンのごっつええ感じがDVD化されているため、地上波で再放送するメリットが少ないのが主な理由ですが、それでもリアルポンキッキが過激な内容である事実は否定できません。
一方でリアルポンキッキのブラックな笑いは様々なジャンルに影響をもたらしています。中でもビジュアル系バンドのゴールデンボンバーは『ガチュピンチャレンジシリーズ』と銘打った動画を配信していますが、この動画に出てくるガチュピンの扱いはリアルポンキッキの要素が強く表れています。
仲良しコンビが実は不仲で、最終的には片方が埋められるという展開が様々なジャンルで二次創作的に広まっているのです。
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