妄想代理人解説
「妄想代理人」を独自の解釈で解説します。少年バットは追い詰められた幼い鷺月子が生み出した、月子の妄想の代理人です。
大人になった月子が追い詰められることで再び現実世界に姿を現し、月子だけでなく追い詰められて逃げ出したい人々の妄想を叶えます。
月子の産んだキャラクターマロミが世間を席巻するほどに、月子の妄想世界は現実世界と混じり合って行き影響を及ぼします。
なんとなく難しそうな物語になっているのは、途中から追い詰められた人々の妄想世界である記号の町と現実の世界が入り乱れることにも起因しています。
「妄想代理人」は現実が辛くも勝利する物語
「妄想代理人」は、現実から逃げ出したい人の妄想と現実が戦う物語です。現実からの逃亡を夢見る人々がつらい現実を受け入れ、現実に目覚めたとき物語は終息します。
「妄想代理人」には今敏監督が、映画では吸い上げることができなかったメッセージが込められているといわれています。
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