考え方の違いがクーデターのきっかけになった
機動戦士ガンダムの中心人物となっているシャアアズナブルの誕生を描いたTHE ORIGINにおいて、その後の1年戦争の始まりとなったきっかけの一つがザビ家のクーデターです。
なぜクーデターを起こしたのかを解説すると、その裏にあるのは最初のきっかけは考え方の違いです。
機動戦士ガンダムの世界観において、地球環境は悪化の意図をたどっており人類の受け皿としてコロニーが建設され命を育むことになります。
宇宙世紀元年のコロニー地球の近くに建設されたが、その後人口が増えるにつれてどんどん月の外側に近い位置にまで数が増えます。
それによって生じた問題というのが、建設をするための物資や食料や水などの資源です。宇宙移民元年の時は数が少なかったため問題はなかったが、数が増えるにつれて宇宙で作りだすのが難しくなります。
そこで地球からの支援を受けることにしたが、地球にいる政治家たちは資源を与える代わりに見返りとして重税を課すなど宇宙移民への弾圧がひどくなったわけです。
このままでは宇宙移民が奴隷のように扱われてしまうことに危機感を感じ、シャアの父親であるジオンズムダイクンが初代首相としてコロニーの代表として立ち上がります。
その政治に関する組織づくりで、軍備部門にザビ家のデギンを採用することを決定したわけです。コロニー市民の思いを背に始まった政治だったが、当初からデギンとダイクンとの間に軋轢が生まれます。
ダイクンは未来を見据えて時間はかかっても賛同者を増やして平和的な改革を目指し、デギンは戦争を視野にした短期間における改革を目指したわけです。
折り合いがつかない状況によって地球側の圧政が続いたことにより、デギンは我慢の限界を超えてしまいダイクンに毒をもって暗殺します。
コロニーの独立権の獲得が目的
なぜデギンはクーデターの起こしたのかというと、コロニー市民の生活環境が限界を迎える前に対策をしたかったのが理由です。
度重なる重税だけでなく、地球の政治家と連邦軍は圧倒的な軍備を背にコロニー市民に対して高圧的な態度をとります。それによって命を失う事案が発生しており、このままでは立ち行かなくなることを考慮しての行動です。
そのうえで戦艦の開発や新しい戦力としてモビルスーツの開発に着手し、地球にいる政治家と連邦軍に対して宣戦布告をして独立権を獲得するというのが目的です。
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