映画版バトル・ロワイアルの安藤政信の演技
映画版バトル・ロワイアルで桐山和雄を演じた安藤政信。修学旅行の途中で突然見知らぬ孤島に連れて来られ、殺し合いを強要される3年B組の生徒たちの前に突如現れた謎の転校生という位置付けでした。
クラスメイトと戦わなければならない状況に激しく動揺・葛藤する生徒たちに対し、積極的にバトルに参加し楽しんでいる様子すら見せる桐山。安藤政信はこの謎の男桐山をミステリアスな演技で表現。
映画では桐山のセリフは全くありませんが、セリフを遣わず桐山というキャラクターの恐ろしさを狂気的に演じ切りました。
映画と原作での桐山の違い
人気キャラクターである桐山ですが、映画と原作では複数の違いもあります。例えば桐山の3年B組における位置づけです。
前の段落で述べた通り、映画の桐山はバトル・ロワイアルの際に現れた転校生でした。しかし、原作では桐山は元々3年B組の生徒です。また、桐山の背景にあるものも映画と原作では大きく異なります。
映画の桐山は、過去に行われたバトル・ロワイアルの生存者であり、今回のバトル・ロワイアルに自ら志願の上参加しているという背景があります。一方、原作の桐山は財閥の御曹司にして不良グループのリーダーというバックグラウンドの持ち主です。
なお、母親の胎内にいる際の手術の影響で感情を失っており、この点も喜々として殺戮に走る映画版桐山とは異なる点と言えます。
そのほか、桐山のビジュアルにも大きな違いが。映画の桐山は金色のフラッパーパーマですが、原作の桐山は襟足の長いオールバックです。映画版のヘアスタイルは、暗めのシーンが多い中でも映えるようにという安藤政信のアイディアによるもの。
原作とはかなり異なりますが、派手な髪型がより映画の桐山の不思議さを強く表していますよね。
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