ライナー自殺失敗?進撃の巨人ライナーの自殺未遂の事実考察

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ライナーってどんな人?

進撃の巨人の登場人物の一人ライナー・ブラウンは、主人公エレンたちと同じ第104期訓練兵市の中でも特に優秀な上位10人のうちの2位に入る人物で、屈強な肉体と仲間思いの兄貴肌を持った青年でした。

仲間内での評価も高く、エレンとも仲のいい場面が描かれています。

エレンと同じ調査兵団に入り、ともに戦いますが、実は知性を持った九つの巨人のうちの一つ、鎧の巨人であることが物語の中で明かされ、その目的は104期生含む壁内の人類に攻め入るために敵国マーレから派遣された戦士だったのです。

壁内人類を「島の悪魔」と信じ、壁を壊して多くの人を死に追いやったライナーですが、作戦遂行の上で壁内の訓練兵になり、そこには自分たちと同じただの人間がいただけという事実を知ってしまったライナーは、罪の意識に耐えられなくなってしまったのでしょう。

壁内での訓練兵である自分と、本来の戦士という立場の自分の両立に苦しみ、自分を訓練兵だと思い込んでしまうような人格がゆらぐような場面が描かれました。

なぜ自殺未遂を起こした?

マーレに戻ってからライナーはまた他国との戦争に駆り出され、たくさんの命を奪います。

戦士になったころはそれが純粋に正しいことであると信じ込んでいましたが、「島の悪魔」と交流し、良い奴もいれば嫌な奴もいる、自分と同じ人間なんだということを知ってしまったライナーは、自分の罪に追い詰められていったのでしょう。

戦争が終わり家族のもとに帰っても、真実をはっきりと話すことも、自分の心情を吐露することも許されないそんな状況でさらに、従兄弟であるガビが戦士候補生となり、鎧の巨人を受け継ぐ可能性が高くなっていました。

ライナーの故郷はマーレのエルディア人収容区にあります。

母に理想の自分を見せ、英雄になりたかった自分と、実際はそうなれなかった自分、隠し通したい本音や記憶がガビに受け継がれてしまうかもしれない状況、ライナーは一人銃を口にくわえ、引き金を引こうとしました。