プラットホームの女
1989年から連載が始まった笑うセールスマンの中でも圧倒的にトラウマになると言われているのが、「プラットホームの女」です。
銀行員の直木がマスク姿の女性に一目惚れをしたところから始まります。喪黒福造がその様子を見て、女性との仲を自分が取り持ってあげようと近づいてくるのです。
その夜、女性が直木の部屋を訪れ、「私と結婚してくれますか?」と尋ねるのです。直木が「もちろん」と返答すると、女性は「私のことを何も分かっていない」と答えます。強く結婚したいと直木が訴えると、女性は下着姿になって「身体に欠陥はありません」と言い放ちます。
その後、マスクを外すと「整形手術で作った顔。失敗した」と言い、指で顔を触るとヒビが入って骸骨が現れるのです。そこに喪黒が現れ、「彼の深い愛情でその程度の欠陥は補えるでしょう」と笑うのでした。外見の美しさだけで女性を好きになった愚かさを描いています。
レンタル彼女
「レンタル彼女」も、笑うセールスマンの中で特にトラウマになると人気ランキングに入っている話です。出雲は、ある日、会社の同僚から女性同伴で食事に行こうと誘われます。その場のノリで承諾してしまうのですが、出雲には女友達がいません。
悩み出雲の前に喪黒福造が現れ、レンタル彼女を紹介されるのです。好きになってもどうにもならないという条件でエリとい美しい女性を紹介されます。出雲は同僚の前でエリを自慢しまくり、鼻高々で帰宅するのです。
そして、「もう一度だけ会わせてほしい」と頼むのですが、喪黒福造からは「どうなっても知りませんよ」と返答されます。その後、エリとともに関西弁の反社会的勢力のような男が現れるのです。
「いい夢で終わらせたほうが良かったのに」と喪黒福造は不敵な笑みを浮かべて去っていくのです。
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