ラコステの歴史
「ラコステ(LACOSTE)」は伝説のフランス人テニスプレーヤー、ルネ・ラコステが引退後の1930年代に立ち上げたスポーツ系ファッションブランドです。
創業当時からポロシャツをキーアイテムに据え、同商品の開発に力を入れてきた中で、ラルフローレンやフレッドペリーと並ぶ世界最高峰のポロシャツ系ブランドへと成長しました。
1990年代後半に創業者が亡くなったのち、2000年からは同郷・フランスの若手、クリストフ・ルメールを新たなクリエイティブ・ディレクターに招聘します。
ラコステを去った後、あのエルメスのデザイナーとして大成功する事になるルメール氏の圧倒的な手腕により、21世紀に入って大きな進化を遂げてファン層を広げました。
2010年代からはNYコレクションではなくパリコレクションに参加しはじめ、衣料作品のさらなる進化が進んでいます。
パリコレで観る者の視線は靴ではなく服に集まる
ラコステが参加するパリコレクションとは衣料作品を発表する場であり、靴やバッグ・アクセサリーは脇役的な存在です。
そういった事情もあり、パリコレブランドのラコステは優れた衣料品を創り出す事によって、世界でのブランド地位を向上させようとしている傾向です。そのため、スポーツカジュアル衣料にあわせる靴商品の定番であるスニーカーの開発がおざなりになっていきました。
スニーカーの世界とは競争が厳しい中、開発に力を入れていない事を背景として、いつしかラコステのスニーカーはダサいと噂されるようになってきてしまっています。
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