「キノの旅」とは何か
「キノの旅」は、2000年に発行されたライトノベルです。原作者は時雨沢恵一で、2020年11月までに23巻の文庫本が発行されています。子どもだけではなく、大人も楽しめるライトノベルとして人気があります。
累計発行部数は820万部を突破しており、コミカライズやアニメ化も実現しました。ここからは、あらすじのネタバレになります。本作品の主人公は、キノという女の子です
。髪が短く、ボーイッシュな装いなので、男の子にも見えます。エルメスという二輪車に乗りながら、旅をしています。エルメスは乗り物ですが、キノと会話をすることができます。キノとエルメスは互いを相棒と認め合いながら、旅を続けています。
ミステリアスな背景を持つキノ
物語の設定は架空世界です。実在する国や都市とは、まったく関係ありません。近未来的な先進国もあれば、戦争中の国々もあります。また、言葉を話す動物や、原始的な盗賊も登場します。
「キノの旅」の特徴は、主人公のキノが長い旅に出ているところです。本作品を読みながら、読者はさまざまなエリアを旅する疑似体験ができます。しかも、キノは武術やサバイバル術にも優れています。頼れる相棒がいるところも大きな魅力であり、憧れている読者は多いです。
けれど、「キノの旅」は単なる冒険活劇ではありません。実は、主人公には深い事情があります。主人公は「大人の国」の出身で、12歳になったら、ある手術を受けなければいけません。
けれど、手術を受けることを嫌がり、主人公は故郷を脱出して、旅に出ることを決意します。「キノ」は主人公の本名ではありません。明かされないまま、物語は進行しています。
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