パラレルワールド説が有力な終わり方
仁の終盤では、咲が銃で撃たれたことにより緑膿菌に感染し、命の危機に晒されます。その緑膿菌に対抗できる薬が、江戸時代にやってきた瞬間の場所に落としたかもしれないと考えた仁は、その場所へ向かいますが、そのまま現代へと戻ってしまいます。
戻った先の現代は元々仁がいた世界とは異なっていて、日本の医療費が圧倒的に安くなっていたり、東洋医学が主流となっていたりしました。
また、過去に南方仁という人物がいたという経歴もありません。なぜそのようなことになったのかは明確にはされませんが、ひとつの仮説として補足はされています。
仁が江戸時代からやってきた現代は、その江戸時代の延長線上ではなくパラレルワールド、別の世界の現代という説です。ただのタイムスリップではなく、別の世界に移ってしまったというものです。
そして、本来江戸時代にいるはずのない南方仁という人物については歴史の修正力が働いて、消されてしまったわけです。
ただ、医療費や東洋医学といった形で、仁が江戸自体に行った痕跡は残っている形です。このパラレルワールドについて、完結した後でわかりにくいという感想を抱いた人が多いです。
胎児様腫瘍はバニシングツイン
胎児様腫瘍もパラレルワールドの解説と共に、バニシングツインだという解説がされています。元々仁が生まれる前に、双子の片割れだった受精卵が頭の中に残り、それが大人になってから頭の中で成長したというものです。
そこに目から入り込んだ坂本龍馬の血が混ざることで、胎児と一緒に龍馬の声が聞こえるという仕組みです。
また、江戸時代の人物である坂本龍馬の血が入ったことで、仁を現代から江戸時代にタイムスリップさせる能力が備わったと考えられます。
ドラマの終わり方も魅力的
仁は漫画が原作ですが、ドラマ版はその原作とは若干異なる終わり方となっています。基本的な骨組みは同じですが、重要な部分が変更されています。
ただ、ドラマ版の終わり方もおかしいわけではなく、原作とはまた違った魅力があります。
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