どろろはどんな物語?
どろろの原作は古い作品ですが「この物語が好き」という感想が多く、アニメ化やゲーム化、映画化もされています。戦国時代を舞台にした作品で、運命的な出会いをした2人が妖怪を退治しながら成長する姿を描いています。
父親が天下統一を果たすために、生まれてすぐに体の48の部位を奪われた百鬼丸は、そのまま捨てられてしまいます。生きることは不可能な状態でしたが、医者の寿海に拾われ育てられました。寿海は体の足りない部分を作って補い、普通の子供と同じように体を動かせるまで育て上げました。
成長した百鬼丸は本物の体を取り戻すには48体の妖怪を倒すしかないことを知り、寿海と別れ旅に出ます。その途中、どろろと出会い一緒に旅をすることになります。
原作と1969年版のアニメのエンディングの違い
原作は、百鬼丸が48体全ての妖怪を倒す前に終わっています。彼が全ての体を取り戻せたかどうか不明なまま結末を迎えているのです。
百鬼丸の父である醍醐光は、妻とともに国を追放されます。百鬼丸と別れたどろろは国を立て直すために、農民たちと強く生きていきます。50年後に醍醐景光が48体の魔物と契約した地獄堂が戦火によって消失した、という言葉で物語が終わっています。
1969年4月から放送されていたアニメ版では、どろろと別れた百鬼丸は1人で魔物退治を続けます。そして、最後の1体までたどり着いた時に、その1体が父の醍醐景光であることを知ります。
百鬼丸の母の縫の方は、百鬼丸をかばい最後に母親としての愛を見せましたが、醍醐景光によって殺されてしまいます。百鬼丸は父を倒し全ての体を取り戻すことができますが、自分の運命に疲れ果てて1人でどこかへ旅立ってしまいます。
1人で旅立つところは原作と同じですが、父親が魔物だったことや母親が殺されてしまう描写はドラマチックに描かれています。自分の体は取り戻しましたが、彼は本当に幸せになったのか考えさせられる最終回です。
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