レイが業火に包まれる
レイは12歳の誕生日に出荷されるはずでしたが、前日の夜にエマから脱獄計画を持ち掛けられます。一方、イザベラママはエマとレイの監視を続けており、二人が直接会話することはありませんでした。
その間、ドンとギルダが脱獄計画の準備を進めていましたが、最終的にはレイが脱獄方法を決めています。彼の計画は、イザベラの部屋までの通路を塞ぎ、ハウス内で火事を起こすというものです。そして、消火活動に紛れて子供たち全員を脱出させる流れです。
脱獄当日、エマはレイに一つの疑問を投げかけました。それは、イザベラが消火活動よりも子供たちの身柄確保を優先した場合についてです。それに対してレイは、オイルを自分の頭にかけて、自ら囮になると言います。
そして夜となり、イザベラの耳にエマの悲鳴が聞こえてきました。彼女が食堂に駆け付けると、へたり込むエマの前でレイが業火に包まれているのでした。
イザベラは脱獄計画を把握していた
漫画では、レイは自ら囮となって、業火に包まれて焼け死んだことになっています。一方、彼が生きている可能性も否定し切れません。
そもそも、誰よりも慎重なイザベラが火災リスクに備えていないとは考えにくいものがあります。オイルやマッチは子供でも入手できるので、いつ火災が発生してもおかしくないからです。しかも2045年ともなれば、相当な消火技術や設備が整っているはずです。
それ故、レイが業火に包まれたとしても、一瞬で消火できたかもしれないわけです。加えて、イザベラがエマたちの脱獄計画を事前に把握していた事実があります。
火事を起こす計画が見抜かれていれば、レイが焼け死ぬのを阻止できたはずです。それは、何より彼が大事な商品だからです。
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