死神貴族の犠牲になってしまう
魂を循環させられる力を持つ霊王は、死神貴族の始祖によって水晶に閉じ込められます。そして、世界を現世、ソウルソサエティ、虚圏の三界に分けるためのただの礎にされてしまいます。さらに、霊王の反乱を恐れた一部の貴族によって、四肢や内臓を奪い取られるという目に遭います。
そのような凄惨な過去の上に、ブリーチの世界は成り立っています。奪い取られた霊王の身体の一部は、左腕がユーハバッハの部下のペルニダ、右腕は十三番隊隊長である浮竹を、幼少期の頃に救ったミミハギ様の形で登場しています。
ユーハバッハが代わりになった
霊王の本体はユーハバッハに力を奪われてしまったため、そのまま消滅します。その後は、一護達に破れたユーハバッハの身体が、霊王の代わりとなることで、三界が崩壊してしまうことは防げました。
ユーハバッハは生と死の境を取り除くことを目的として、霊王の力を吸収しましたが、それが皮肉にも、生と死がある世界の現状を維持するために使われてしまった形です。
とても複雑な存在
霊王は、ブリーチの根幹に関わる存在です。しかし、原作漫画ではしっかりとした説明はされていません。そのため、本編を読み終わっても、何だったのかが分からない人は多いかもしれません。
その正体は世界の礎かつ、死神の良からぬ過去を明らかにするという、物語における重要な存在でした。
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