原作漫画では曖昧な存在
ブリーチの原作漫画では、霊王はソウルソサエティの王で、死神の頂点に立つ存在だとされています。登場したのは物語の中盤ですが、その際にはただ名前が出されただけで、実際に姿が描かれたのは、最終章である千年血戦編です。
その霊王の姿は人型でありながら、ひとつの目の中に瞳が4つあり、水晶に入れられています。王と称されていますが、実際には明確な意思を持たず、周囲の行動のなすがままになっています。
そして、ブリーチ最後の敵であるユーハバッハの手によって、水晶ごと斬られてしまいます。その際に、霊王としての能力はユーハバッハへと移り、役目を終えます。
小説で明かされた霊王の正体
ブリーチ本編では、霊王はただ世界の根幹を担う重要な存在という描写だけでした。その正体が判明したのは小説版で、霊王は虚に立ち向かった神のような存在だということが分かります。
世界は当初、現世、ソウルソサエティ、虚圏の3つに分かれてはおらず、生死の境界も曖昧でした。そして、虚が人を食べ始めた時に現れたのが霊王です。人や滅却師、完現術者でありながら、同時に死神でもあるという万能の存在です。その霊王は、生と死の境界を作り、魂の循環を実現した救世主とされています。
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