カヲシン誕生
そもそも、なぜカヲシンが誕生したのでしょう。その発端は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第24話「最後のシ者」から既に囁かれていました。
初登場からしてインパクトの大きかった渚カヲル。そのミステリアスな魅力で、シンジに意味深なことを言うシーンは、多くの視聴者に耽美的な印象を抱かせました。
お風呂に入った時には、カヲルがシンジの手にそっと手を重ねたり、「好きってことさ」と告げるシーンなどが様々な憶測をもたらしたのだと考えられます。カヲシンは一気に囁かれ始めました。
そして第24話のラストでカヲルの正体を知ったシンジは、その怒りを爆発させます。裏切られたとわかり、カヲルを責めるその姿はまさに愛情の裏返しにとれたのです。
幻のキスシーン
実はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」には、幻のキスシーンがあったことを知っていますか?
1996年「別冊JUNE」で、脚本家の薩川昭夫さんが衝撃のボツネタを発表しました。第24話にはカヲルとシンジのキスシーンが書かれていたのです。
その内容も、カヲルからのキスをシンジが抵抗もなく受け入れるというもので、2人が恋愛関係に発展することを示唆しています。まさに、カヲシンが公式であるということを証明する展開になっています。更には、シンジがカヲルに告白するシーンなども盛り込まれていたのです。
ですが、演出の摩砂雪さんから出来ないと言われ、ボツとなってしまいました。もし実現していたら、かなりの衝撃作となっていたでしょう。
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