ほのぼの楽しめる少年漫画「ポチクロ」
「ポチクロ」は2014年から2015年まで連載された少年漫画で、単行本は全4巻です。
ここからはネタバレになりますが、主人公のクロは魔族の少年です。密かに「人間を食べたい」という願望を持っていました。
ある日、釣りをしていたら、人間の女子高生を釣り上げてしまいます。クロは食べようとしますが、女子高生が作った料理に感動して、食べるのをやめます。言葉が通じない女子高生に、ポチと名前をつけて、一緒に暮らすことを決意しました。
やがて、クロはポチに淡い恋心を抱きます。ポチを人間界に返さなければいけないと思いつつ、手放すことに未練を感じるようになります。
最終的に、クロとポチは相思相愛となり、ハッピーエンドを迎えました。ラストまで、ハラハラしながら見守った読者は多かったです。
「ポチクロ」はラブコメの要素が強いファンタジーなので、男女ともに根強いファンがいます。魔物などはギャグっぽいタッチですが、ポチはかわいらしいキャラクター造形で好感度が高いです。
クロも、少年漫画の主人公にふさわしく、元気で明朗なヒーロー像です。バトルやアクションシーンもありますが、残酷ではありません。キャラクターだけではなく、建物や背景も細やかに描かれています。安心して読める作品です。
「ポチクロ」は打ち切りだったのか?
「ポチクロ」を描いた松本直也は、2020年から「怪獣8号」の連載を開始しました。「怪獣8号」は、2021年の「次にくるマンガ大賞web部門」で1位を獲得した大人気作品です。単行本の発行部数も、4巻の時点で累計400万部を突破しています。
「怪獣8号」を描いた作者の作品として、「ポチクロ」は再び注目を集めています。「ポチクロ」は全4巻で完結しているために、「打ち切りだったのではないか」という噂が流れています。少年漫画の人気作は、長期間の連載になりやすいからです。「
ポチクロ」はキャラクターもストーリーも完成度が高く、連載が終了した時は多くのファンが残念に思いました。何らかの事情により、打ち切りになった可能性があります。
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