未だ破られていない世界記録
陸上女子のアメリカ代表選手として活躍したフローレンス・ジョイナー選手を語る上で外すことができないのが世界記録です。
1988年に全米選手権でジョイナー選手が達成した100mの10秒49という記録は30年以上破られることなく残っています。同じ年に開催されたソウルオリンピックの200mで達成した21秒34という世界記録も誰も超えることができていません。
トレーニング技術の向上で様々な競技の記録が飛躍的に伸びている21世紀においても破ることができない偉大な記録として語り継がれています。
ドーピング疑惑
ジョイナー選手が達成した全米選手権100mの10秒49、200mの21秒34という不滅の記録は当時の女子選手としては驚異的な記録だったと言われています。
不可能とも言われていた記録を達成したことで世界中から称賛を浴びる一方、一部の関係者から囁かれたのがドーピング疑惑です。アスリートの名誉を著しく傷つける本来であれば考えられないドーピング疑惑が浮上した大きな理由の一つに飛躍的な成長があります。
ジョイナー選手は84年のロサンゼルスオリンピックの200mで銀メダルを獲得して以降しばらく陸上に関わっていません。87年に選手として電撃復帰を果たした翌年のソウルオリンピックで100m、200m、400mの三冠を達成しています。
一流のアスリートと言えども数年間のブランクがあった直後に世界記録を続けざまに達成するのは簡単ではありません。不自然とも言える飛躍的な成長がドーピング疑惑に繋がったのです。
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