げんじがYouTuberになるまでの道のり
「げんじ」は、メンズファッション分野で最高クラスの人気を誇る、カリスマYouTuberです。
なお、YouTubeをきっかけとして世に出てきたわけではありません。前澤友作氏創業で知られる株式会社ZOZO(旧スタートトゥデイ)が2013年の秋に開設したコーディネート投稿サービス「wear」が彼の人生を変えました。
wearには一般ユーザーとは別格扱いの「ウェアリスタ」というランクの公式ユーザー層が存在します。げんじは、ZOZO側に認められてウェアリスタとして活動しはじめ、wearの人気上昇と共に同サービスのユーザー達の間で高い支持を得るようになりました。
wear公式ユーザーとして活動する中でたくさんの熱烈なファンを作ったのち、YouTubeに自身の公式アカウントを作ったのは2016年5月の事です。
YouTuberとして大ブレイクして自身のブランドもスタート
げんじがYouTubeにアカウントを解説した頃、まだ芸能人の間で自分のチャンネルを持とうと考える人はあまり存在していませんでした。2016年とはユーザー獲得のための激しい競争が始まる前の時期で、芸能人以外の人々が再生数を稼ぎやすかったほか登録者を増やしやすい時期だったところがあります。
そういった最高の環境の中で、げんじが投稿する本格的にファッション指南動画やユニークな動画は、wearを通じて彼の信者になった人達の間でまず大人気になりました。その後、wearユーザー以外の信者もどんどん獲得していき、瞬く間にファッション系YouTuberの代名詞的な存在へと成長します。なお、多い時は3カ月で登録者数が7万人も増えた事もあると、彼は某インタビューメディアで語っています。
日増しに彼のファンは増えていく中、2017年にはリドム(LIDNM)という自身がプロデュースするメンズファッションブランドを立ち上げました。そのLIDNMというブランドは、競争が激しい日本のアパレル業界の中で初年度から約10億円の売上高を記録し、業界関係者からの注目度も急上昇します。
なお、約10億円という初年度の売上高は、商品単価が桁外れに高いから達成できたわけではありません。LIDNMは大半の商品が1万円から1万5000円で買えるブランドとなっており、このくらいの価格帯の独立系ブランドがいきなり約10億円の売上高を達成できたのは快挙と言われます。
2020年春夏シーズンからはLIDNMのディフュージョンライン「WYM LIDNM」もスタートしました。ディフュージョンラインとは、ブランド側がファン層を広げるために展開する廉価版(低価格版)ラインの事で、こちらの価格帯はLIDNMの半額程度です。具体的には大半の商品に5000円前後の値が付けられていて中高生でも手が出しやすい価格帯となっています。
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