法律ではさばけない悪を滅ぼす仕事
トリアージXとは、バイオレンス作品でファンの間で人気を集めている佐藤ショウジが描いた漫画です。このトリアージXという作品の内容は、架空の日本社会が舞台です。
この作品の日本は明らかに犯罪をしていながら富と権力を利用してもみ消しをするもしくは法のルールをかいくぐる犯罪者が後をただず、秩序を守るはずの警察も手出しができない状態になっています。
そんな社会になったことで市民の間で不平不満が高まる中、テレビや新聞のニュースで市民の間にある情報が広まります。その情報というのが、これまで法で裁くことができなかった犯罪者たちがこぞって暗殺されるもしくは自ら出頭し悪事を懺悔する情報が広まったことです。なぜ法で裁けない犯罪者が裁かれるようになったのか、ネットではあるうわさが飛び交うことになります。
その噂というのがブラックラベルと呼ばれる暗殺集団が、法でさばけなかった犯罪者を追い詰め社会的に抹殺するという集団がいるという情報です。
作品のストックがなくなってしまったことが原因
なぜ10話で完結してしまったのかというと、その理由として原作者の都合により10話までしかトリアージXはできていなかったことです。
原作者の佐藤ショウジは月刊誌のドラゴンエイジで学園黙示録という、世界に突如発生したゾンビと高校生が戦うバイオレンス作品を描いていたのです。ただ佐藤ショウジはメイン製作者ではなく、学園黙示録のメイン製作者の佐藤大輔のアシスタントとして活動していた形です。
この学園黙示録は派手なガンアクションとサスペンス要素と相まって、アニメ化だけでなくゲームそしてパチンコ業界との契約など人気作品となります。しかし学園黙示録においてゾンビの謎が解き明かされる段階に入ったときに、メイン製作者の佐藤大輔が大病を患ってしまい天命を迎えてしまいます。
急遽アシスタントだった佐藤ショウジが引き継いだ形でしたが、やはりメイン製作者がいなくなってしまった影響が大きく無期限の延期が申し伝えられてしまいます。
ドラゴンエイジ側も学園黙示録の空いた穴を埋める必要があり、そこでアシスタントだった佐藤ショウジに白羽の矢を立てます。急遽メイン製作者に抜擢された佐藤ショウジは、学園黙示録で得たノウハウをもとにトリアージXを描くことになります。
派手なアクションが受けて人気作品となりましたが、やはり急遽決まったことが災いし製作時間がなく話のストックが切れてしまいます。アニメもオリジナルの話で伸ばすことも検討されたが、佐藤ショウジの意向もあって10話で最終回を迎える結果になったのが背景です。
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