セイコープレサージュとは
セイコーは腕時計のメーカーとして世界でも人気を博していますが、豊富な商品ラインナップも強さの1つです。それぞれのラインごとにコンセプトを明確に決めています、
例えば、アクティブな層にはアストロンやプロスペックス、ステータスや格式高さを求める層にはグランドセイコーやドルチェ&エクセリーヌ、といった具合です。そんな中でセイコープレサージュは気品とコスパを両立させたモデルとして位置づけられています。
もう少しわかりやすく表現すると、価格の割に品質が高く、人を魅了する上品なデザインを併せ持つということです。
セイコープレサージュの魅力
セイコープレサージュには2つのラインが存在します。高品質がウリのプレステージラインと手の届きやすさを重視したベーシックラインです。ざっくりと価格帯で表すと、前者が10~20万円くらい、後者が5~10万円くらいのモデルが多い印象です。
高級時計の明確な定義はないものの、50万円以上の腕時計であれば多くの人が高級だとみなすと考えられるので、セイコープレサージュは価格帯だけを見ればミドル~リーズナブルくらいでしょう。比較的気軽に入手できる腕時計と言えます。
ですが、そんな価格からは想像もできないようなこだわりが垣間見えるところが、セイコープレサージュが人気モデルとしての地位を築いている理由です。
まず驚くのは、採用されているムーブメントの品質の高さでしょう。止まりにくく、壊れにくいを体現した日本製のムーブメントは腕時計の心臓として、毎日正確に着実に時を刻みます。これほどのムーブメントを前述した価格帯の腕時計が採用しているケースは非常に珍しいのです。
さらに、上品で風格のあるデザインも見逃せません。スポーツウォッチなどのようなごつごつしたデザインではなく、シンプルで手元に馴染みやすいケースと視認性にも配慮した美しい文字盤が放つ雰囲気は、値段を知らなければ高級腕時計と勘違いされてもそれほど不思議もないでしょう。
実は現に、セイコーの中でもトップクラスの高級ラインであるグランドセイコーのケースにも通じる加工がセイコープレサージュには施されているのです。
ただし、こうしたこだわりは、残念ながら、わかる人にしかわからないことも少なくありません。腕時計に詳しくない人、わかりやすい派手さやインパクトを求める人から見たら、セイコープレサージュはシンプルすぎてつまらないデザインだと言われる可能性も完全には否定できないでしょう。
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