積み重ねた技術をからかわれた
愚地独歩は、自身の肉体を武器にするために、たゆまぬ努力をしています。束になった竹の中に素手を何度も突っ込んだり、毎日同じ型を何千何万と繰り返すような途方もない努力です。その結果として、全身を凶器にするに至っています。
そして、武蔵の立ち合いの前に、自分の実力を見せつけるために、裏拳で瓶を割ることなくえぐったり、足で木の角材を切ったりするパフォーマンスをしてみせます。
ただ、そのパフォーマンスは武蔵には響かず、「戦いに必要ないのになぜ木材を切る」「武というよりは舞だ」と揶揄されてしまいます。そこで出たのが、「なんだぁ?てめぇ」というセリフです。
称賛されるまではいかないまでも、ある程度認められる言葉が得られると思っていたにも関わらず、馬鹿にされたような反応だったので、キレてしまったのでしょう。
ネットスラングとして活躍
武蔵にパフォーマンスを見せた後、独歩は「愚地独歩です」と、丁寧な自己紹介をしています。しかし、揶揄された途端、武蔵をてめぇ呼ばわりしているため、一種のコミカルなシーンとしても捉えらえることが多いです。
そして、このシーンを元ネタに、ネット上では色々な場面で使用されることも多いです。自慢したいことがあった時にあえて「何々です」と紹介したり、正論を言った相手に「なんだぁ?てめぇ」と返したりする風にです。
刃牙では人気キャラクターでも、ファンからおもちゃにされることが多いので、この「なんだぁ?てめぇ」が使われるのも、ファンが愚地独歩を好きだからだと考えて問題ないでしょう。
第4作目で生まれた名セリフ
愚地独歩自身は、刃牙シリーズの第1作から登場し、準レギュラーのようなポジションです。「なんだぁ?てめぇ」は、そんな愚地独歩の代名詞のようになっています。シリーズ第4作目の台詞であるにも関わらず、そのようなことになったのは、よほど印象に残るセリフだったからだと考えられます。
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