王道のギャグ漫画「ついでのとんちんかん」
「ついでにとんちんかん」は、1985年から1989年まで集英社「週刊少年ジャンプ」で連載されていました。
王道のギャグ漫画で、アニメ化を実現した大人気作です。単行本は全18巻で完結しており、文庫版も全6巻が刊行されています。シンプルな絵柄で、主に抜作先生がわかりやすいギャグを連発するところが、本作品の魅力です。
そのために、小学生や中学生など、読者層の年齢は比較的低いです。
本作品が大ヒットしたために、作者のえんどコイチはギャグ漫画家のイメージが強いです。けれど、SFやファンタジーも描いており、作風は幅広いです。
「ついでにとんちんかん」とは異なる作風のために、驚くファンもいます。「ついでにとんちんかん」をはじめに、作品の多くが電子書籍化されています。
昭和に発売された作品も、電子書籍で読むことが可能です。
抜作先生について
抜作先生は、「ついでにとんちんかん」の主要キャラクターです。中学校の教師をしていますが、実は怪盗とんちんかんのリーダーです。
しかも、ほかのメンバーは三人の中学生です。教師が、生徒たちを率いて盗みをするところがナンセンスで、たくさんの読者が衝撃を受けました。
さらに、三人は変装して盗みを行いますが、抜作先生は顔をさらしたままです。その上、抜作先生はスキンヘッドで、いつも笑っています。
怪盗とんちんかんは警察にマークされているのに、素顔の抜作先生はスルーされているところが、本作品の面白さです。
抜作先生は怪盗とんちんかんのリーダーですが、作中では常にボケ役です。見た目もユニークですが、行動は奇妙奇天烈です。
それなのに中学校では担任を持つ教師なのですから、そのギャップが低年齢の読者層からウケました。また、抜作先生は情にもろく、優しい一面を持っています。
高価なものは盗まないし、人を傷つけることもありません。単なるボケキャラではないところも、抜作先生のチャームポイントです。
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