日本人の骨格には合わないアイテム
片眼鏡であるモノクルは、片方だけ視力を強化するということで、左右で遠近両用を使い分けるための道具でした。また、シルクハットと並んで、紳士のステータスとして使用されるアイテムでもありました。
その付け方は、頭蓋骨のくぼみである眼窩部分に、レンズの縁をはめ込むというものです。ただ、日本人の頭蓋骨は平面的な形状をしているため、モノクルをはめ込めるほどの眼窩がありません。
そのため、通常の付け方は、眼窩が深い欧米人向けということになります。実際にモノクルが海外から日本にやってきた時も、日本人には使えないということで、あまり浸透しませんでした。
サイズが合っているものを選んで無理矢理挟む方法
日本人がモノクルを付けるには、顔の肉で挟むという方法があります。通常のモノクルの付け方と同じように、皮膚で挟む形です。
ただ、欧米人だと骨格の形状を利用してしっかり固定できるのに対して、日本人はあくまでも皮膚で挟むのが精いっぱいです。そのため、簡単に落ちてしまいます。それを防ぐには、なるべく厚みがなく、軽いモノクルを選ぶことが大切です。
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