都市伝説のほとんどは思い違いから発生する
「行かなきゃ」は原作者の死を悼むかのような内容であることから、他の陰惨な都市伝説とは異なり、ある種の憐憫の気持ちで語られている傾向があります。
しかし、「行かなきゃ」はあくまでも都市伝説の一種であり、実際にそのような内容のエピソードが放送されたことはありません。『ドラえもん』を深夜枠で放送する理由がない他、10分ほどの短編であってもアニメを原作者の死去に合わせて急きょ作ることは不可能です。
「行かなきゃ」の内容とされている、暗闇の中をのび太が一人で歩き続けるシーンは劇場用アニメに類似したシーンがあります。
このことから、原作者の死にショックを受けたファンが混乱し、過去に観賞した劇場用アニメのシーンをテレビの深夜枠で見たと思い込んでしまったのが真相でしょう。
「タレント」も所々に『ドラえもん』本編のシーンに類似した描写があることから、都市伝説のほとんどはファンの思い違いから発生したものと言えます。
都市伝説が発生するのは人気作の証
都市伝説は根拠のない噂話と同類であり、内容によっては本編のイメージを損なうものもあります。
一方で都市伝説は知名度の高い事柄が題材になるのが普通なので、その点から見れば『ドラえもん』は都市伝説が発生するほど多くの人に知られている人気作と言えるでしょう。
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