ひろぽんがはだしのゲンで登場!アニメ、漫画に登場していたひろぽんは覚醒剤?

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ひろぽんが麻薬として認識されたのは戦後

多くの中毒者が生まれたというのに、ひろぽんが麻薬であり、非常にリスクが高いと認識されたのはなんと戦後のことでした。

1950年、劇薬として薬事法に指定され、1951年には覚せい剤取締法が施行されています。ムスビのような重度の中毒者になると、急性中毒によって命を失うケースも珍しくありません。たとえ常用をやめたとしても、10年後にまだ幻覚や幻聴がある人もいます。

ちなみに、違法薬物の危険度ランキングにおいて、覚せい剤は第4位です。

後遺症として、精神障害が残るケースもあるといわれています。奇跡的に中毒者から抜け出せたとしても、心身ともに健康な状態に戻るまでには一生かかる可能性があるほど危険なものです。

ひろぽんを含めた覚せい剤中毒では、効果が切れてしまうと薬を求めるあまりに自分を失う人も多いです。

はだしのゲンでは、ムスビが注射器を片手に「ただのビタミン剤」と言い張っているシーンがあります。自分で自分が中毒になっていることに気づけないというのは恐ろしいことですね。

はだしのゲンでひろぽんの恐ろしさが垣間見える

はだしのゲンは作者の実体験から制作されたものであるだけに、戦前・戦後の日本がどのような状態であったのかがよくわかるものとなっています。

ゲンの友人ムスビが覚せい剤であるひろぽんの中毒者になってしまうシーンは、麻薬は恐ろしいものという意識が高まってきた日本でもしっかり見て学ぶべきものかもしれません。