十二支をモチーフにしたファンタジー漫画「フルーツバスケット」
「フルーツバスケット」はラブコメですが、ファンタジーの要素をふんだんに盛り込んだ少女漫画です。「フルバ」の愛称で親しまれており、全23巻で完結しました。全世界の累計発行部数が3000万部を突破した大ヒット作です。
「フルーツバスケット」の特徴は、十二支をモチーフにしているところです。しかも、十二支から外れた猫も取り入れています。ここからは、あらすじのネタバレになります。
主人公の透は、女手一つで育ててくれた母親を失い、テント生活をしながら通学する女子高生です。広大な土地を所有する草摩家の一角に住んでいましたが、土砂崩れでテントを失います。透は、家事手伝いをしながら草摩家で暮らすことになりました。その草摩家には、同じ年の由希と夾という二人の男子がいました。しかも、由希にはネズミ、夾には猫の物の怪が憑いていたのです。
ラブコメ要素が含まれている「フルーツバスケット」
「フルーツバスケット」には、透を巡る由希と夾との恋愛模様が描かれています。由希も夾も、透が好きなので、どちらが選ばれるのか、読者はハラハラしながら恋の行方を見守り続けました。
しかも、由希と夾にはどちらにもトラウマがあります。胸の内をなかなか明かせないまま、少しずつ透に歩み寄ります。最終的に、由希は、透への想いは恋愛ではなく、母親から与えられなかった愛情の代わりだったことに気がつきました。夾は、透の亡くなった母との確執を抱えていましたが、ついに気持ちを打ち明けて両想いになります。
尚、由希と夾は意識し合い、ライバル視する関係でした。最後はお互いを認めて、良好な関係を築くことができました。「フルーツバスケット」には恋愛模様だけではなく、男子同士の友情も描かれています。
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