不戦の契りの影響を受けた
始祖の巨人の力は、他の巨人を支配したり人の記憶を改ざんできたりするなどとても強力なものです。しかし、レイス家が始祖の巨人の力を受け継いだ場合、継承されるのはその能力だけではありません。初代レイス王である、カールフリッツの思想も受け継ぐことになります。
作中では「不戦の契り」と呼ばれる思想で、代々の継承者は壁の外から攻めてくるものに対して、抵抗してはならないという考えに支配されてしまいます。さらに、レイス家の人間は受け継いだ始祖の巨人の力を使えなくなってしまいます。
始祖の巨人の力を受け継いだフリーダも例外ではなく、破滅を受け入れるべきだとはっきり口にしたり、何でもないような場面で突然声を荒げて怒ったりするなど、情緒不安定な精神となってしまいました。
そして、エレンの父であるグリシャが攻めてきた際には対抗することができず、最終的には始祖の巨人の力と共に、記憶もエレンに引き継がれることとなります。
見た目はエレンに似るけど中身は違う
アニメではファイナルシーズンに当たる部分で、主人公のエレンはフリーダに似た見た目になります。そして、その姿のまま自由を追求することとなります。
そのため、フリーダが自由を求めているかのように思う人もいるかもしれません。けれど、フリーダが壁の外に出たがるなど、自由を求めた描写はないです。始祖の巨人の力を受け継ぐ前は領民との暮らしで満足し、受け継いだ後は破滅を受け入れるという初代王の思想の影響を受けます。
したがって、自由を求めたがるのはあくまでもエレンの意思で、エレンの中に継承されたフリーダの意思はほとんど影響していないと考えるのが妥当です。
巨人の力の犠牲者
フリーダレイスは、進撃の巨人の中でも指折りの人格者です。しかし、始祖の巨人を引き継いだことによって、精神的に不安定になる上に、最終的には若くして悲惨な最期を迎えてしまいます。
巨人の力の犠牲者は数多くいますが、彼女もそのひとりと言えるでしょう。
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