ショッキングなストーリー
「食糧人類」は原案を水谷健吾、原作を藏石ユウ、作画をイナベカズが担当した青年漫画です。
2016年から、電子書籍のコミックを配信する「eヤングマガジン」で連載が始まりました。ある生物の食糧にするために、人間が飼育室に押し込められるストーリーです。
ここからはネタバレになります。
主人公の男子高校生・伊江は、帰宅途中に拉致され、飼育室に放り込まれました。そこで、二人の青年・山引とナツネに出会います。飼育室の惨状を見て、伊江は衝撃を受けますが、山引とナツネとともに脱出することに成功します。
実は、人間を食糧としているのは、昆虫のような姿をした巨大生物です。短時間でも食糧が絶えると、飢えて共食いをします。
グロテスクなシーンの連続で、本作品は連載第一話から話題となりました。
打ち切りに関する噂の真相
「食糧人類」は、2018年11月に単行本7巻が発行されて完結しました。青年漫画は長期連載の傾向があるので、全7巻の「食糧人類」は打ち切りだったのではないかという噂があります。
けれど、累計発行部数は350万部を超えており、2021年4月から続編の連載がスタートしました。
また、伊江が出会った二人の青年は、大きな秘密を抱えていました。山引は大学教授に嫉妬されるほどの天才で、ナツネは飼育室で生まれ育った「増殖種」でした。
最終回で伊江は救われますが、ナツネに対する罪悪感を持ち続けることになります。ところが、ナツネ自らが選んだ結論に「きれいな終わり方だった」と納得した読者は大勢いました。「食糧人類」が打ち切られた可能性はありません。
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