平安時代の貴族がモチーフ
藤原佐為は、平安時代の貴族がモチーフとなっています。天皇に囲碁指南をするほどの実力を持ちますが、囲碁指南役をひとりに絞り込む勝負の際に、イカサマをしたという因縁を付けられ敗北し、若くして入水してしまったという過去があります。そして、命を失ってからも囲碁への情熱は忘れることができず、幽霊としてヒカルに取り憑きます。
見た目は着物と烏帽子という、平安貴族のイメージです。ただ、公家が着用しないような白い色の着物に、女性のような長髪など、実際の歴史とは異なるアレンジも加えてあります。
藤原佐為自体は存在しない
日本の囲碁の歴史は古く、平安時代の貴族によって嗜まれていたという記録はありますが、その記録の中に藤原佐為という人物は存在しません。天皇に指南するほどの実力があれば、記録があってもおかしくはないでしょう。したがって、藤原佐為自体は、ヒカルの碁での創作キャラクターと考えて問題はありません。
ただ、佐為はヒカルの前に、本因坊秀策という人物にも取り憑いています。この本因坊秀策は実在した人物で、江戸時代最強の棋士とされています。そして、現代の囲碁のルーツを生み出した人物でもあります。
ヒカルの碁の作中では、その本因坊秀策の数々の成績は、佐為の代理として打ったものだとされています。
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